ホリエモンこと堀江貴文さんの著書
あり金は全部使え

を読みました。

2日で読み終えてしまうほど読みやすい本でした。

書いてあることは、相変わらずの堀江節で、納得の話が多かった印象があります。

副題の
「貯めるバカほど貧しくなる」
というあおり気味の記述から、独善的なことばかり書いてあるのかと思いきや、よく読んでみるとあくまで堀江さんの主義主張が書いてあるのは確かですが、好きでやっている人はそれでいいというマイルドな書き方になっています。

堀江さんは、自らの著書について、
ゴーストライターが書いている
と公言しているようですが、こうしたマイルドな書き方にその一端を見ることができると感じました。

もちろん書いてある内容は堀江さん自身から出てきた内容で、YouTubeのホリエモンチャンネルなどでもよくきく堀江さんの意見を垣間見ることができます。

文章自体はブログのような書き方で、読みやすい文字と、適度なスペースをつかって非常に読みやすい文章となっています。

この本を読んで意外だったことは、
堀江さんが

  • 株式投資をしない
  • 生命保険に入らない
  • 小型船舶操縦士の免許を持ち歩いている
  • いまでもプログラムができる(かのような記述あり)

といった点です。

それと、
この本特有の面白い部分は、堀江さんの元奥さんの記述です。
堀江さんの元奥様は保守的というか、ごく普通の方だったというのが垣間見れて面白かったです。

堀江さんに対して

  • お小遣い制をせまる
  • 生命保険に入っくれ
  • 子供のために学資保険に入ってくれ

とか堀江さんに提案していたというのは新鮮で、おもしろいなと思いました。

まあ、そのあたりの細かい話は実際に本編で読んでいただきたいところですが、
この本を読んで多くの読者が気にしていることは
貯金をすべて使い果たせという主張に従うかどうかではないでしょうか?
本のタイトル通り、あり金を全部つかっていいのか?ということです。

結論からいうと、
納得のいった記述だけ実践してみればいいというのが感想です。
私自身、この本を読んで貯金を全部使い果たそうという気にはなりませんでした。
でも、好きなことにお金を使ったほうがいいというのは納得しましたし、アリとキリギリスでどちらがいいかといったら、今の時代、かならずしもアリの人生が安泰とはいえないなとも思いました。
人間いつ死ぬかわからないものですし、あの世にお金は持っていけませんからね。
そんなことを考えるきっかけになった本でした。


追加で、個人的な感想ですが、この本の裏メッセージとして、次のものがあるように感じました。

  • 子供はつくらないほうがいい
  • 結婚しないほうが自由

です。

堀江さん自身、家族制度に対する疑問を述べていますので、その意識は貫かれているといった感想です。

あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる [ 堀江貴文 ]