デールカーネギーの『人を動かす』に出てくる「人に好かれる原則」について思うことを述べます。
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カーネギーは、人をほめることの重要性について、この本の中で説いています。
心から相手をほめることで相手が心を開く
という、ごく当たり前に聞こえる原則なのですが、これがなかなか実践することが難しいのです。
相手をほめることで、自分に利益がある
このような理屈によって、相手を口先だけでほめたとしても、ほとんど無意味でしょう。否定するよりはいいですが・・・・
私の経験からいわせてもらうと、心から相手をほめるに至るには日常の習慣の力が必要だと思います。
常日頃から、相手の良いところに目を向ける習慣を積み上げておかない限り、心からほめることなどできません。
カーネギーは、ほめるときのコツとして、
具体的な事柄をあげてほめるといいですよと述べています。
逆に
「あなたのすべてがすばらしい」
というのは、ほめているようでほめきれていません。
焦点がぼやけてしまい、相手はどう反応してよいかわかりにくいのです。
恋人のどこが好きか?を質問されて
「彼女の全部が好きです」
と答える人がいますが、これでは、彼女からしたらどこをどうほめられたのか分かりません。
具体的に、ココがすばらしい
というような言い方をすることが大切なんですね。
こうすることで、褒め殺しにならず自然にほめることになりますが、そもそも心からほめているときは、多くの場合、具体的なほめ箇所がスラスラと出てくるものです。
なぜならば、ほめたくなる箇所があるから、心からほめたいという行動に至るのであって、どこをほめていいかわからないのに心からほめるというのはあり得ないのです。
さて、カーネギーの「人を動かすための原則」ですが、これは対人関係だけに使えるものではありません。
セールスコピーを書くときにも、この原則は使えます。
コピーを書く商品について、どこに長所があるか?
を見定めるとき、ほめる視点があることで、迷うことなくお客のベネフィット(利益)を思いつくことができます。
セールスコピーを書くということは、心からほめることに近いので、カーネギーの「人に好かれる原則」は応用できるということになります。
例えば、アフィリエイターが紹介する商品を実際に購入し使ってみることで、その商品の、ほめ視点がもてます。するとその正直な感想は、心からほめている状態に近くなり、そのコピーを読んだ人の信頼を得られて売れるということはよくあるものです。
これも、カーネギーの「人に好かれる原則」の応用例といえるでしょう。