部屋の片づけをしていたら、数年前に購入した「人を動かす オーディオCD版」が出てきました。

懐かしくてさっそく聞き返しました。こんな話が出ていました。

本の中では、人に関心を寄せることが大事だとして、魚釣りの例をだしていました。

人の立場に身を置く。
釣りをするときは、魚の好物を針につける。釣り人がイチゴミルクを好きだったとしても、釣り針には魚の好きなミミズをエサとしてつける。そうすれば魚が釣れる。こうした魚釣りの原則を人間にはてはめると、人を動かすことができる。

人を動かす オーディオCD版[D・カーネギー]より(要約)

カーネギーは、よく考えたら当たり前のことをわかりやすく説明してくれています。

当たり前すぎて気付かずに、逆に難しい。そんな感じのアドバイスです。

何が難しいってまず、相手が何を好きかということを見切る技術が要求される点です。

商品を販売するという観点からいうとマーケティングです。
魚はミミズが好きということは調べればわかりますが、相手は複雑な人間です。

その時々の感情や事情もからんで、ただ単純に好きな食べ物やお金を差し出せば相手を動かせる(販売できる)とは限りません。

カーネギーが述べているように、相手の立場に立って考えることが必要になるでしょう。
「相手に誠実な関心を寄せる」という言葉で述べられた一連のカーネギーのアドバイスは物を販売する者としては参考になります。

実際、この「人を動かす」は、マーケティングの書籍や、セールスライティング系の書籍、

例えば、

  • 沈黙のWEBライティング
  • ウェブセールスライティング習得ハンドブック

といったの書籍の中で、一読しておくことが推奨されています。

「人を動かす」は、自己啓発書としては、「七つの習慣」や「思考は現実化する」と同系列で古典ともいえる書籍です。
内容的には、読んでいて(聞いていて)、ちょっと固い物言いに聞こえるかもしれませんが、普遍的な原則が豊富に書いてあるので、webで商品を販売したり、紹介したりする人にとっても必読の書といえるでしょう。

ちなみに、私は昔、このCDをMP3プレイヤーに入れて、移動中の電車の中で聞いていました。

現在は、通勤で電車にのることがなく、自宅で作業していることが多いので、ブログを書きながら聞いたりしていますが、人によって書籍版でもCD版でも、Amazonのオーディブルでも、好きなタイプを選ぶといいと思います。
固い表現や文字が苦手というならば、マンガ版もあります。