作家の中谷彰浩さんが昔出していた複業の本に
「複業で成功する58の方法―あなたには第2の才能がある」
というのがありました。

この本の中では、複業について
「本業をしっかりしていない人は副業をやってもうまくいかない」
ということが書いてありました。

この本が出版されていたのは、1997年です。
20年以上も前にこの考え方をしていたというのは、さすが中谷さんという感じです。

副業ではなく複業と言っている点に注目です。

副業はメインの仕事に対するサブの仕事という意味合いがあるのに対して
複業は、すべてが本業という意味があります。

要するに、複業は、複数の仕事をして、そのすべてが本気だぞということです。

あれから20年以上が経っていますが、今でも通用する考え方だと思います。

ただし、単純労働の仕事をしながら、複業を持つことを想定した場合、

どちらも複業と捉えるのは、無理な場合があるということはいえるのではないでしょうか?

ただ時間を切り売りしているだけの雇用労働をしている人の場合、あくまで給料分の仕事をすれば本気レベルを達成したと考えてよくて、副業のほうに重点を置いたほうがいいのでは?と・・・

つまり、自分のキャリアにプラスにならない本業をしている人は、本業のほうを副業と捉えて、副業としていた方を本業と捉えるのがいいのではないかと思うのです。

複業と本業がリンクしていて、片方の経験がもう片方の仕事に相乗効果をもたらすのであれば話は違いますが、単純労働の場合は、副業としてしかとらえられないですよね。

そのような積み上げにならない労働は、将来的には可能なかぎり辞める方向で複業に取り組むのが正しいということになるでしょう。

つまり、単純労働を辞めて、複業を複数持つということです。

副業と複業、言葉の使い分けはともかくとして、パラレルな複業にたくさんチャレンジして続けることが重要だと思いますね。