世の中には、いろいろな勉強法があります。
勉強したことを証明するために、資格や学位が量産され、人々は必死になってそれらを目指しています。
MBAの資格(学位)は、コスト的にもエネルギー的にも膨大な量が必要な資格の一つです。
でも、MBAをとったからといって、得られるメリットは何かというと、ちょっとだけ他の人より良い条件で就職できるとか、コンサルタントの仕事ができる可能性があるというくらいです。
もちろん本人次第ではもっと大きな可能性はありますが、学位や資格がしてくれることはこれくらいです。
コスパが非常に悪いというのが正直なところです。
ちなみに、日本版MBAといわれ中小企業診断士という資格の2次試験には、養成課程を卒業することで免除される仕組みがあるのですが、これがなんと200万前後と一年間という時間がかかる恐ろしいほど高コストの勉強となっています。
大学院で学位をとるのとドッコイどっこいじゃないですか?
海外の大学院でMBAの学位をとるなら200万じゃすまないと思います・・・。
いずれにしても、高コストの学位や資格を目指すよりも、もっとコスパのいい勉強法はあります。
資格とか学位とかは、ビジネスにおいては少し距離を置いた方がいいです。
誤解を恐れずにいえば関係ないです。
でも、勉強はしたほうがいいというのは、だれにとっても必要なことです。
コスパのいい勉強法・・・それでいてビジネスの勉強ができる方法、それは決算書の勉強をすることです。
それだけ、と言われるかもしれませんが、ハイそれだけです。
学校に行ったり、情報商材を買ったり、高額塾に行く必要もありません。
普通の本屋さんで売っている本でも十分に勉強できます。
必要なのは、学ぼうとする意志と読書して得たことを実践する行動力です。
最後の相場師といわれた、是川銀蔵氏も、図書館で経済の勉強をしていたといいます。
今の時代だったら、図書館もありますし、アマゾンで本を買うでも、電子書籍でも、リーズナブルな本はいくらでもあります。
この間購入した本がこれです。
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内容自体はとても分かりやすくて、決算書の読み方が豊富なイラストを使って解説されています。
学術的なことを重視する人からしたら、
こんなもの読んで何になるんだ
といわれそうですが、そもそも第三者から評価されるためにする勉強ではないため、これでいいのです。
実際に効果があるかどうかが大切です。
この本を読むことで、決算書の読み方の基本がみにつきます。
そして、次に何をするべきかというと、決算書を実際に読んで企業業績の研究をします。
EDINETで決算書を読むのもいい勉強になりますし、ネット証券口座を開設して上場企業の業績の推移を把握することもいいですね。
株式投資は、間接的に企業の経営に参加することですから、自腹で株式を購入するのも経営の勉強になります。
MBAや中小企業診断士資格をとるための学校での勉強は、コンサルタントになるための実務を学ぶ要素が強いので、学術的には高度な内容を学べるでしょうが、経営者としての能力を高める課程ではありません。
診断士は経営者である必要はないとの意見がありますが、ビジネス一つ起こしたこともない、資格を持っているだけの人の助言をありがたがってきく経営者はあまりいないと思います。
それに何より、コスパが悪すぎます。
学位や資格をとるたに200万払うよりも、そのお金でビジネスを立ち上げたり、投資に使った方がいいのではないでしょうか?
ビジネスといっても、本当に小さなビジネスだっていいんです。
ネットで転売するとか、アフィリエイトだってビジネスです。
もちろん、MBAや中小企業診断士資格を取ること自体に価値があると考えている場合は、これを否定するつもりはりあません。
学校に行って経営学を学ぶことは、第三者から資格や学位記などの証明書を発行してもらうという、目に見える成果があることから楽しいですし、達成感をあじわえます。
一方、経営の実務はというと、どこまでいっても終わりはありませんし、何が正解かもわかりません。いつ失敗するかもしれまん。
しかし、必要な情報を本やネットから得て、実践することは、いつか売り上げという成果をもたらしてくれます。
時間とお金に余裕があり、かつコンサルタントとしてのキャリアが最重要と考えている人は、先に資格や学位をすることもいいかもしれません。
しかし、時間とお金にさほど余裕がないならば、肩書としての資格や学位よりも、まずは実務や経験を優先することをお勧めします。