『はじめての人のための3000円投資生活』
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この本が売れています。
この本は、株式投資の初心者が毎月3000円という少額の投資をコツコツとすることによって、
「リターンは少ないが、リスクを減らしつつ、コツコツと利益をだしましょう」
ということを教えてくれています。
本の中では、投資商品として、バランス型の投資信託を勧めておられますが、私に言わせると、そこはあまり重要ではありません。
「少額から株を買うことによって、売買に慣れましょう」
という点が読みどころです。
少額の株取引を繰り返すことで、
「損するショックを避けつつ、株アレルギーを軽減していきましょう」
という本になっています。
株で損することへの恐れ
慣れることは非常に重要なことで、株を勉強している人の中には、勉強するほどに損失が怖くなって買うのを止めてしまうことがあります。
石橋を叩いて臆病になっている状態ですね。
もしくは、
「個別株を何十万も買ってはみたが、塩漬けにして、結局損をした」
このような経験から、株に懲りてしまうケースもあります。
誰しも、大事なお金が減るのは恐いですし、大金が泡のように消えてしまう体験はショックです。
ですが、
「株は怖い」
と思ってしまう慎重な姿勢は、決して間違っていません。
むしろ慎重であることは、株式投資に向いている性格の人だといえます。
あとは、株のことをよく学び、慣れされすれば、損する可能性は低くすることができて、結果として恐れも減ります。
ショックを和らげるには
月数千円程度であれば、たとえ消えてしまっても、ショックというほどではありませんよね。
ちょっと節約したり、無駄を省くことで投資費用は捻出できます。
生活の中で、何か不要な支出を見つけて、それを投資に回してはいかがでしょうか?
見直すものはきっとあります。
- 無意味な人付き合いをやめる
- ランチを手作り弁当にする
- 不用な保険を見直す
などいろいろ思い付きます。
ちょっとしたことで数千円くらいは捻出できるものです。
そして、投資信託やETF、あるいは単元未満株などを買い入れる訳です。
最近では、SBI・楽天・松井などの証券会社で、投資信託が100円から買えるようになって、ますます投資をしやすくなってきました。
リスクを学べはリスクは減る
もちろん、どんな商品を買うかについては、証券会社のサイトをよく読んでリスクについて学ぶ必要はあります。
ですが、少額といえども、お金を出す以上、人は真剣になりますので、意識しなくても学ぶことになります。
証券会社で口座を開設するのにお金は不要ですし、サイト内で株式の用語についての説明があったり、四季報を見ることができたりと、かなり便利な機能があります。
投資の勉強をするのに、投資商品以外に、お金はあまりかかりません。
個人的には、SBI証券か楽天証券が、四季報も無料で見られるし、サイトとしては充実していると思います。
サイト内には、無料の動画セミナーがあったり、用語解説などもあります。
例えば、楽天証券には、公認会計士による動画セミナーが充実しているため、私はよく利用しています。
ただし、無料とはいっても、勉強する時間を作ったり、用語を覚えたりといった労力のコストは自身で払う必要があります。
投資の勉強は、他の誰も代行できない投資です。
利益0と1では大違い
投資を始めることは、最初は面倒くさいと思うかもしれません。
用語を覚えたり、株の仕組みを理解するのも結構時間がかかります。
ですが、行動した結果、500円でも1000円でも利益が出ると、やりがいにつながりますから、そこを希望に投資を楽しみながら学んでいくことが可能です。
「500円から1000円ぽっち」
と思うかもしれませんが、1000円利益を出すって立派なものですよ。
例えば、
その利益を出すまでに、最初は不慣れなこともあって、1か月くいらかかったとしましょう。
場合によっては、もっとかかることもあります。
物事は、仕組みを作り上げるまでは時間がかかりますからね。
で、そうなると、
「私は時給にして何円なんだ」
って気持ちになるものですが、
人間は手順になれることによって、次からは時間を短縮して同じ作業をこなせるようになります。
株を買えば買うほど、その手順になれますから、やればやるほど利益を出しやすくなる訳です。
少額の株式投資から稼ぐようになれば、あとはその手順を拡大していけば、より稼げるようになるのです。
まとめ
コツコツ投資を実践していれば、一攫千金はないということは周知の事実です。
しかし、同様に
「いっきに資産を失うこと」
これも、またないというのも事実です。
投資は練習すればするほど、上達する確率が高くなります。
自転車に乗るのと似ていますね。
なので、少額投資でコツコツと投資の練習をすることは有意義なことだといえます。